次第に身近になる介護の問題
少子高齢化、という言葉がすっかり耳慣れてきました。とくに急速な高齢化のスピードは、私たちの社会のありかたや日常の生活にさまざまな変化を要求するようになってきています。そのなかでも関心の高い問題は、年老いた親の介護でしょう。日本の平均寿命は高い水準を維持していますが、亡くなるまでの間、長い時間を介護されながら過ごした、という方も多いようです。
人は、誰でも年をとります。いつまでも元気に生活していければよいのですが、年齢を重ねるとともに足腰が衰えたり、重篤な疾患にかかって寝たきりに近い生活になってしまうなど、ほかの人の手を借りながら生活することになる人もまた、多いのが現状です。同居している義理の親の介護をすることになった、または実家の親が要介護になり、実家まで週に何度も往復して介護をしている、という方は、年々、増えているのではないでしょうか。ご家族の介護は、ほかのご家族の生活も一変させるほど大変なものです。慣れない介護で悩みを抱える方も多くいらっしゃるでしょう。
さらに、今後は人口1000万人超の団塊の世代と呼ばれる世代の方たちが高齢者の仲間入りをすることで、介護の悩みを抱える人がさらに増えることが予想されます。
そんな社会状況のなか、今後ますます活躍が期待されているのが、介護のお仕事をする人たちであり、訪問介護というサービスです。要介護、といっても、人によって症状も段階もさまざま。また、家族構成や、生活習慣もおひとりずつ、違っています。訪問介護のメリットは、ケアプランに従い、介護を受けられる方の居宅に直接訪問することで、要介護者の生活に合った介護ができる、ということです。高齢者の方だけでなく、脳血管疾患や不慮の事故など、突然、体の自由を奪われた方も介護を必要としていらっしゃいます。様々な立場、症状の方に合わせた介護を行っていくには、きめ細やかなケアが行える訪問介護は、最も適しているといえます。今回は、これからますますニーズが増えていくであろう、訪問介護について取り上げたいと思います。